意識しておくべきスキルセット

ビジネスで活用されるスキルは多種多様ですが、単体で力を発揮するものはほとんどありません。スキルは複数の組み合わせ、いわゆるスキルセットにより効果を発揮するので、自己投資を行うのであればスキルセットを意識するのがポイントです。IT業界で働くエンジニアの場合、スキルの選択肢が多いため、どのスキルを組み合わせればよいかの判断が難しいのが厄介なところです。

まず、各種のスキルは、プログラミング言語やデータ分析などの専門的な知識、技術に基づくハードスキルと、コミュニケーション能力などハードスキルを活かすためのソフトスキルに大きく分けられます。エンジニアに限った話ではありませんが、まずはハードスキルとソフトスキルの組み合わせを意識するのが基本です。

システムエンジニアであれば、基幹システムによく使われているJava、多くのWebサービスで使われているRubyやPHPなどのプログラミング言語を習得することが欠かせませんが、これらのプログラミング言語のスキルがあれば生き残れるというわけではありません。

やや極端な例ではあるものの、JavaにRuby、PHPの扱いが抜群でも周囲との協調性がまるでなければ、チームの一員として活躍するのは困難です。ハードスキルを高めることは必須ですが、同時に、コミュニケーション能力を始めとするソフトスキルにも目を向けないといけません。

問題解決力、分析力、リーダーシップなども、エンジニアが活躍する上で役立ってくれるソフトスキルです。