基本的に、日本は女性が働きやすい国ではありません。女性は男性と比べて給料が低く、また重要な仕事を任されにくいというのが、日本の現状です。結果として、極端に男女比が偏っている業界も珍しくはなく、IT業界も男女比の偏りが大きい部類です。
IT業界で働く女性エンジニアの割合は全体の1割から2割ほどで、大半が男性の環境の中で働かざるを得ない状態が続いていました。しかし、近年は女性が働きやすい環境を整える会社がIT業界で増えており、状況は変わりつつあります。
女性が働く上でのハードルとなりやすいのが子どもの存在で、小さな子どもが体調を崩したと保育園や幼稚園から連絡が来ることは珍しくはありません。また、生理による体調不良も女性が働く上での大きな問題で、生理休暇を取れば生理に理解のない上司からの評価が下がる恐れがあり、無理に出社すれば仕事で失敗するリスクが高まります。
このような、女性特有の問題の解決につながるのではないかと期待されているのが、IT業界でメジャーな存在となりつつあるフレックスタイム制度です。フレックスタイム制度が採用されている会社では、出勤時間や退社時間、労働時間をある程度自由に決められます。
子どもの体調が悪いので早めに退社する、自身の体調が悪いので遅めに出社するという風に、臨機応変に働けるのがフレックスタイム制度の魅力です。IT業界に興味があるのなら、フレックスタイム制度を採用している会社に勤めることを検討するのもよいでしょう。