注目が集まるパラレルワーク

2019年4月以降、働き方改革関連法案が順次施行されていったことに伴い、正社員以外の働き方への関心が高まりました。正社員として特定の会社に雇われ続けるのが、最もスタンダードな働き方でしたが、それ以外の働き方を選ぶ人が増えつつあります。

フリーランスとして独立する、正社員として働きながら副業を行うなどと共に、近年注目を集めている働き方が、パラレルワークです。パラレルワークは、正社員が副業を行う場合と同様に、複数の仕事を並行して進める働き方です。

副業を行う場合、本業の方がメインで副業がサブという明確な区別がありますが、パラレルワークの場合はそのような区別はなく、複数の仕事全てを本業として扱います。また、副業を始める場合、収入を増やしたり、収入源を複数持ったりすることを目的とするのが一般的です。

それに対して、パラレルワークでは収入アップに加えて、自身のスキルアップや人脈作りなど、プラスアルファの目的が加わることが多いのも大きな特徴です。正社員として働きながら週末に個人事業主としてカフェ経営などの仕事に取り組む、複数の会社で正社員として働くなどが、代表的なパラレルワークの形です。

パラレルワークのデメリットとして、複数の仕事をこなすことによる負担増が挙げられます。複数の仕事を始めた結果、どれも中途半端になることを避けるためにも、体調管理、スケジュール管理をしっかり行わないといけません。テレワークの導入が進んだことにより、IT業界でもパラレルワークを始めるエンジニアが増えつつあるので、パラレルワーカーとして働くことを検討してみるのもよいかもしれません。